HIKARI REPORT

舞台 「ルドンの黙示」
2008/08/24 東京都 新国立芸術劇場 小劇場
執筆者:光(あきら)




とうとうというかあっという間というか来ちゃいました、千秋楽。
泣いても笑ってもこれが最後。
前日、hikariBBSにも緊張感をもって最後を締めくくって欲しいと書いて
より一層最後に緊張感のある舞台を見せてもらおうと劇場へと向かいました。
もちろんチケットのチェックをしっかりしてから・・(^^;
劇場へ行く前に千秋楽なので最後のカーテンコールのときにでもお花を渡せたらなぁと思い、
前日の予定通りちょっと早い目に家を出て新宿駅あたりで花屋さんを探して
赤のバラを扱ってそうな店を見つけて花束を作ってもらいました。
その花束を持って座席に座ってないといけないので少し小さ目に作ってもらうようにお願いし、
まだ昼公演まで時間があったので花屋さんをあとにして暫く喫茶店で時間を潰して
開場時間くらいに受け取って向かうことにしました。
そして13時半頃にお店に受け取りに行くと..。
うわっ、デカッ、想像していたよりも1.5倍くらいの大きさ。
一瞬作り直してもらうことも考えましたが、千秋楽でギリギリになるのも困ると思い
ちょっと見るのに邪魔だけど我慢すればいいかと思いそのまま受け取りました、、、。
しかし、会場に着いて中に入ろうとすると、花束は持ち込めませんとのこと。。。なんですとぉ〜!?orz
カーテンコールのときも直接花束を渡せないと..。
仕方ないので終演後に外で渡そうと思いクロークに預けて入場しました。
おかげで舞台自体は見やすくはなりましたが、やはり舞台だったら千秋楽のカーテンコール時に
花束とか渡したかったですよ。
ちょっと残念・・(>_<)
以前の「偽伝 樋口一葉」とかだったらなんの問題も無かったのに、、、。
今回は仕切りがオデッセイだったというのもあるのかも知れません。
なので舞台はゆったり見れてよかったです。
舞台自体も昨日よりも少し緊張感がありミスも減ってるように見えました。
千秋楽ということでアドリブとか入れるかなとも思いましたがそういうこともなかったです。
最後はダブルアンコールのあともう1回出てきてくれてフィナーレとなりました。
そのときに作・演出の松枝さんを篠田さんが呼び込んだのですが会場内にいらっしゃらなかったようで
なかなか現れず、もう出てこないかなぁっと思ったときにようやくビデオカメラを手に持って登場。
客席四方に向かってお礼を言われてました。

終演後は外でひかりちゃんを待ってましたがなっかなか出てきません。
やはり千秋楽ということもあっていろいろ話したりすることもあるでしょうから
遅いだろうとは思ってましたが、あまりに遅かったので別の出口とかから
出ちゃったんじゃないかなとか少し思いました..。
そして待つこと1時間。
ちょうど安川結花さんが先に出てきてて結花さんと話してるとスーっと
10mほど後方にたこ焼きもったひかりちゃんが現れ、通り過ぎられては困ると
結花さんとの話をぶった切って黒のワンピース姿のひかりちゃんに
歩み寄ってお疲れさま〜とちょっと外で渡すにはデカイ花束を渡すと
ひかりちゃんもデカッて言ってましたが大丈夫?と聞くとうん、大丈夫、
今日は荷物持ちがいるからとその花束を後ろにいた男性に渡すと
ウチの弟ですと紹介してくれました。
それがめっちゃカッコいい弟くん。
ブログとかでちょろっと写った写真とかだともっとヒョロっとしたイメージだったんだけど
実際には背は高いし、顔もクッキリ満島家の濃い顔してていい男でした。
昨日のヘアピンに似せてがっちゃんが付けてたヘアピンを見つけてあっコレは・・と
気まずそうにしながらだけど笑顔で劇場をあとにしていきました。

そして私たちもまだ夕方でしたけど、打ち上げるべく新宿で飲んで家路に着きまた..。

それにしても8月だというのに嵐だったり、寒かったりで天候にはあまり恵まれてませんでした..。
今回の舞台、正直期待しすぎたのかもしれない。
「偽伝 樋口一葉」に始まり、「農業少女」とひかりちゃん主演の松枝さん演出の舞台を
見せてもらいましたがそれぞれにかなりよかった。
それだけに内容とか演出云々は私なんかが言えるものじゃないですが明らかなミスや
演者から伝わってくる気持ちが弱かったように思います。
舞台は生ものと先に書きましたがホントに出演者の息遣いだったり、
言葉の一言一言が生きているか死んでいるかで舞台は全然違ったものに
なっていくと思うんですよ。
ひかりちゃんは今回は素で演じた、または演じないといけなかったのには
それなりに理由があったからだと思います。
演出自体は先にも書きましたが時間や場所、設定などいろいろ考えられてて
それぞれの場面が繋がっていく感じは見てて面白かったですし照明や音楽も
凝っててよかったです。
ただ若干気になったのは"語り"の方が語り過ぎている感じがしました。
分かりやすくするためには大事な語りの言葉ですが多すぎると流れが悪くなりまし、
お客の想像力も削いでしまう。 バランスが非常に難しいとは思いますが私としてはもう少し少なくても
よかったように思いましたね。
お客さんを目の前に演じないといけない舞台。
脚本も演出も照明も音響も出演者も難しいと思います。
ひかりちゃんもまだまだこれから壁にぶつかったり、批判されたり
褒められたりして悩んだり苦しむこともあるかと思う。
けれどダイレクトに自分の仕事をお客さんに見てもらう役者と言う仕事の
残酷さであり厳しさをお客の立場ではあるけれど垣間見て考えさせられ
舞台でもあったように思います。
満島ひかり、23歳。
まだまだ外からいっぱい吸収して成長して自分を磨き、夢や理想を持つのは大事だけど
殻にこもって視野を狭めてはいけない。
俳優とは一アーティストだと思う。
視野の狭いアーティストはただただ自己満足に浸っているだけ。
自分を慰めて自分に酔っているだけの人がすること。
ひかりちゃんにはもっと先がある。
やりたい仕事を好きにやってもらって結構。
ただ広い視野、鋭い視点で物事を見つめそして初心を決して忘れないで俳優道を歩んでもらいたい。
この道の先はまだまだ長く険しいんだよ。
私は何もできないけれどその歩みを後ろから見守り、できれば少しでも後押しできればと思います。

何はともあれ5日連続7公演お疲れさまでしたぁ〜(^_^)v




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