HIKARI REPORT

舞台 「ルドンの黙示」
2008/08/23 東京都 新国立芸術劇場 小劇場
執筆者:光(あきら)




この日は、出る前からチケットの確認だけは忘れませんでした(笑)
そうしてるとがっちゃんからも忘れないようにとの忠告のメールが..。
大丈夫です、さすがに二日続けてそんなアホなことはしませんぜ(^^)
時間にも余裕を持って出発。
普通に余裕をもって初台駅へ到着。
だいぶ余裕があったので近くで明日の千秋楽に渡す用のお花を買える
花屋さんはないものかと付近を散策。
東京オペラシティー内にあることはあったけれど赤いバラがなかったので
諦めて明日は新宿駅付近の花屋さんで買って行くことにしました。
やっぱあれだけ赤い衣装をまとってるんだからやっぱりお花も赤でしょう。
赤と言ったらやっぱバラでしょう。
以前の「偽伝 樋口一葉」のときはイメージ的に白と赤だったので白いバラと
赤いバラとを混ぜて作りましたが、今回は赤のイメージしかなかったので
赤にしようと決めていました。
なので翌日は早い目に出て新宿駅辺りで赤いバラを求めることになりました。

そして昼公演、席が実は昨日の昼公演と全く同じ席。
なので昨日遅刻したけれど幸い全く同じ角度同じ目線から舞台を見ることができるのです。
なんとなくよかったような、そうでもないような..と思いつつも
4日目、5公演目の舞台の幕が開きました。
そうそう、この舞台は開演時間のちょうど5分前になると出演者が舞台上にでてきます、
大きな声を出したりしないで小声でなにやら演技をしてて、恐らく街の人がいろいろ
買い物したり話をしたりしてるようなシーンだと思うのですが、見ようによっては
開演前に打ち合わせをしているようにも見えて、客席からも「もう始まってるの?」とか
「打ち合わせしてるんじゃないの?」とかって声も聞こえてきました。
なぜ5分前から出演者を登場させたのか、この辺りを機会があれば松枝さんに
聞こうかと思ってましたが..聞けず仕舞いでした・・。
それと昨日のレポートにも書きましたが、出演者が客席の通路を歩くのですが
この日ひかりちゃんが熊狩りに行くシーンで最初の方で元気よく駆け出していくのは
よかったのですが、ステージ脇にあるスピーカーを思いっきり蹴っ飛ばしてつまづいてました。。。
幸い転びはしなかったですけど、なかなか危なかったです。
この日も結構噛んだりしてる他の役者さんが多くてなんとなく緊張感の無さを感じてしまいました。
それは単に何度も見てるうちに役者さんや演出が見慣れてきて
元からそうだったのに気付いてなかっただけかもしれませんが..。
だけど「偽伝 樋口一葉」のときはも少し完成度というか緊張感が高かったように思います。
そんな緊張感の薄れはやはり客席も現れていたように思います。。。zzz

そしてこの日の昼公演終演後にもPPTがあったのですが、席は昨日と同じ出演者の
向かい側になる2階の最前席へ移動して見ることにしました。
この日は前日のPsalmに変わってオズワル役の原田健二さんと、イズワル役の川口覚さんと
主演の4人、松枝さんの7人になりました。
自己紹介のあとそれぞれ出演者が隣の出演者に質問したりしたあと
お客さんからの質問で私も当ててもらえて「満島さんに質問です、満島さんにも兄弟がいますが
兄を殺すシーンの心境はどういったものでしたか?」と質問させて頂きました。
言った瞬間、"あ、初めて満島さんとかって言ってるぅ"とかって思いました(笑)
なんとんなく場的に"ひかりちゃん"っていうのも本人が嫌がるかなと思い"満島さん"に
したわけですが、さすがに違和感がありました(^^;
そうするとひかりちゃんは「えぇ、私にも弟がいますが、あのお兄ちゃんを殺す
シーンは私も気に入っています」と、そして「あのときは全ての憎しみを込めて挿しに行きます、
それで嫌な事ととか全部その挿すときに込めて挿してる」と言われてました。
なんとなく怖い気がしたのは私だけでしょうか..(^^;;
あと他の方からやはり前半の少女マリアから王女マリアへの変化について演技で
工夫をされてるのかという質問がありましたが、昨日同様にやはり素のままで演じてますとのこと。
その他いろいろ他の出演者へも質問が出てましたがやはりこの日も柳くんの受け答えがおもしろい(笑)
このPPT以外にも毎回終演後に柳くんが一言コメントしているのですが、
毎回笑わせてくれます(^^)
そうこうしている内にあっという間に時間は経ちPPTも終わりました。

夜公演までの間ファーストフード店で時間を潰し。
ラスト2公演となる夜公演と向かいました。

夜公演この公演も昼の対面側、しかも前後で段差がない列だったので若干前の人の頭が
邪魔になってしまう感じでした。。。
っと始まって間もなくひかりちゃんが一番最初に現れたシーン。
うん?あれ?なんか今までに無かったヘアピンが前髪に付いてるぞ?
しかも色が白。
役の設定にも合わないし、衣装とかにも合わないし..。
これは..やっちゃってるよねぇ、、、。
案の定、次に出てきたときは無くなってました。
あれだけあからさまなミスをするのは珍しい。
しかもこの公演もやはり出演者がカミカミで緊張感が薄れている感じがしました。
その緊張感の薄れからか原田くん演じるオズベルが人を模した人形にかけられた布を
取るシーンで布と一緒に人形の首が落ちてしまうというトラブルも発生!
それを見た瞬間「あっちゃ〜やっちまったぁ〜」って感じがしました..。
なんとかその場はうまく取り繕いましたがなんともグダグダした感じは
出演者も含めて否めなかったでしょう..。
なんとなく残念な感じでした。
生で演じてる舞台で完璧は難しいと思う、全ての人がミス0というのは。
けどそこへ向けて精一杯努力したか、全力を出しきったか、お客さんに
最高の演技を見せる事ができたか、というのはまた別でミスがあっても
全力で取り組んでいる舞台、演技というのはやっぱり心に伝わるし仮にミスがあっても
チャラにしてくれると思う。
ただただミスが目立つだけの舞台になってしまうのはお客もガッカリするし
何より演じてる役者が一番不本意でしょう。
舞台は生き物だと聞いたことがあります。
今回、テーマは違うけれど「偽伝 樋口一葉」とは作・演出が同じで
出演者の半分くらいが同じなのにこれだけ完成度が違うものかと思わされました。
演者の気合というか気持ちはお客さんに伝わりますし共演者同士でも伝わっているはず。
このグダグダした感じもそのまま伝わっていたでしょう。
演出的にはやはり高いところにあると感じられましたが、どちらかというと
出演者の気力をいまいち感じられない舞台に思いました。
ただ決して全員が全員気の無い演技をしていたわけではないです。
一部一部がですが、なんかその一部の微妙な空気が他へと伝わったのだと思います。
その辺りはひかりちゃんも感じていたのではないかと思います。
後日にはなりますが、共演者のブログにひかりちゃんが自分の台詞の一部を変えて
「芝居を乱すものには永遠の死を」とか「やってくれると信じてる」なんて言葉が書かれた紙を
楽屋にいろいろ張っていたそうです。
恐らくひかりちゃんもどこか違和感だったり不満足を感じてたんだろうなぁと思います・・。
そんなこんなだった夜公演も終演し、外でひかりちゃんを待ってると先に安川結花ちゃんが
出てきてカミカミだった点を突っ込むと「うわぁ〜それ言わないで〜」とかって
アワワってました(笑)
そのあとひかりちゃんにもヘアピンの点を突っ込むと「いやぁ〜、アレはぁ〜」とか
言いながら苦笑いしながら去って行きました(笑)

明日は千秋楽。
最後はもっと緊張感のある舞台で締めくくってもらいたいとhikariBBSにも書かせてもらい
翌日へと備えました。
(偉そうなことを書きましたが以前の舞台がよかっただけに出演者、演出ともに
より上へより高いところを目指して貰いたいし、そこへ到達できる人たちだから
こその言葉だと受け取ってもらいたい。)




back



お問い合わせは管理人<光(あきら)>へ e-mail